基本的なお墓の構造説明  

構造

実は法的な決まりなどないのです

お墓の構造には法的な決まりがあるわけではありませんが、基本的には、遺骨を納める納骨室(カロート、納骨棺ともいいます)、墓所を囲む外柵(巻石・境界石)それにお墓の中心である石碑の三つを中心として構成されています。
外柵が基本構成のひとつになっているのは、自分のお墓の使用権の範囲・境界を明確にする重要なものであるからです。カロートはふだんは外からは見えませんが、ご遺骨を納めるところですから、一番大切な部分ともいえます。
この他に花立てや香炉、水鉢、墓誌、塔婆立て、つくばい、灯籠といった付属品、さらには植木などによって、ご供養の場であるお墓は形づくられています。
【1】墓石(石塔)
埋葬した目印として断てる石の墓標で、墓碑ともいいます。霊は石に宿り、仏様をお祀りして私たちを守っていただくための石塔となります。
 
【2】墓誌
お亡くなりになられた方の戒名・俗名(生前のお名前)・死亡年月日・行年を記す石です。
 
【3】香呂(経机型)
お線香をお供えするためのものです。一般に香炉は、経机型香炉(画像は経机型)と屋根型香炉があります。神道では香呂の換りに八足を用います。
 
【4】砂利
雑草を防ぐために墓所内に砂利を敷きます。
 
【5】表札
主に墓地の区画番号や家名などを表している札です。
 
【6】物置石
手桶や祭具が置けます。
 
【7】階段
加工などを施し、墓所の表情をつくります。
 
【8】敷石
墓参者の通路にあたる石です。
 
【9】塔婆立(組込型)
納骨や年忌法要のとき、これに塔婆を立てます。独立型のものもあります。浄土宗では通常、塔婆を立てません。
 
【10】灯籠
天界より闇夜を照らすと言われています。
 
【11】外柵羽目石
墓所の境界を明確にする柵です。
 
【12】外柵根石
羽目石の土台となる石。 (角地などは、墓地使用規定により根石工事が必要となる場合があります。)
 
【13】親柱
墓所の入り口の両端に据えます。
 
【14】基礎工事
建墓にとっても大切な工事となります。鉄筋を入れ墓石をしっかり支えます。
 
【15】拝石
納骨棺(カロート)の上に置く石です。この拝石を上げて骨壷を納骨棺に入れます。
 
【16】水鉢・花立
中央が水鉢、左右の一対が花立。(一体型もあります。)通常花立には花をたてますが、日蓮正宗、神道では榊を立てます。
footer_600